展示会の強化書

展示会ブースの企画・装飾・デザイン・運営など展示会にまつわるプロセスのノウハウ提供ナンバーワン!展示会の狙いを強化する「強化書」です。

特徴的な数字から見る関西機械要素技術展の傾向

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関西機械要素技術展と言いつつ、関西設計・製造ソリューション展、関西工場設備・備品展、関西ものづくりAI/IoT展など関連する展示会をまるっと見てきました。

総称「関西ものづくりワールド」。ものづくり関連の技術がドカっと集まった、西日本では最大規模の展示会です。

 

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会場をできるだけスミからスミまで歩いてみてると、展示会の特徴や傾向と言えるような要素を数字にして拾うことができました。つまり、傾向が見えたということです。

 

この傾向を踏まえ対策を立ててブースづくりをすれば、もっと成果の上がるブースになるはずです。もちろん機械要素技術展だけではなく、他の展示会にも活用できそうですよ。

 

 

 

関西機械要素技術展の数字① 通路幅が大体3m

 

会場に着いてまず最初に思ったこと、通路が狭い!

 

おそらくですが、通路幅3mの通路が多いようです。もしかしてメイン通路以外はほぼ3mなのか?というぐらい。通路幅が3mだとするとブースの装飾にどんな影響が出るのでしょう?

 

通路幅が狭いときにブースに出る影響・弊害 

 

この展示会は装飾物の高さ制限が3.6mですが、ブースの前面ギリギリまで看板や装飾物を作ることができます。いわゆるセットバックなしと呼ばれる規定です。

 

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この装飾規定の状態だと、3mの通路幅に対して両側の出展者がそれぞれ高さ制限目一杯の3.6m看板を作っているという状況が会場のアチコチで見られました。圧迫感があるという印象面でのマイナスイメージ以上に、そもそも上部の看板がスムーズに視認できず、看板としての機能を果たしていないという状態が数多く見られました。

 

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そもそも、上部の看板には一番見てほしいはずのキャッチコピーが書かれているのに、通路幅が狭い状況で高さ制限目一杯・通路に隣接した看板を作ると、看板に目が行かなくなってしまうという状況が起こります。こういう看板を作りたくなる意図はわかります、ただただ目立たせたいという想いでしょう。皮肉なことに、目立たせたいという想いで作った装飾が逆に目立たないという事態を招いています

 

通路幅が狭いときのブース装飾における対策(例)

 

  • 上部の看板は通路から敢えてセットバックしてレイアウトする。(ブース背面側ギリギリに立ち上げるぐらいでもよい。)
  • キャッチコピーはH3000以下ぐらいにレイアウトする。

 

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このような対策が考えられますが、小間の位置などの要件によっても変わりますので、全体的な状況を加味したうえでバランスを決定ください。

 

 

関西機械要素技術展の数字その② 課題解決型メッセージが少ない

 

ブース出展のキモは、来場者の困りごとをいかに解決するかということをメッセージ化すること。このようにこのブログでは再三述べています。では、実際の展示会で明らかに課題解決型のメッセージを発信していると言えるブースはどれくらいあるのだろう?、と気になって調べてみました。

 

 

【選定条件】

  • 課題と展示製品の関係性がわかる
  • 来場者の困りごとを解決するイメージを浮かばせる
  • 一目見てわかる場所にこの情報が載っている

 

【備考】

  • 駆け足かつ目視での確認です。極力全通路を見回ってみましたが、見逃しがある可能性があります。
  • 自治体の共同出展ブースはカウントに数えていません。
  • 例えば「課題を解決します!」というメッセージだけの場合はカウントしません。具体的になぜ解決するのか、解決するとどうなるのか、という具体的なイメージに至るかどうかがわかりやすくキャッチコピー等で提示されているかどうかで選定しました。
  • 筆者の主観による選定のため、正確性を欠いている可能性もあります。

 

【結果(課題解決型のメッセージ打ち出しブース)】

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びっくりぐらい少なかった・・・ああびっくりした!

逆に考えると、展示会において課題解決型のブースを作れば他社との差別化は容易だ、ということです。

 

【どんなブースが多かったか:傾向】

  • 取扱い商材の領域(カテゴリ)、取り扱い商材名を表示している。
  • ニーズ起点にまで至っていない製品の特徴を表示している。(自分たちが言いたいこと起点のメッセージが多い。または、ニーズを深堀りできていないため、来場者に刺さらない浅い表現になっている。)

 

まず、来場者は時間がないという前提に立ちましょう。商材名や領域名を表示していても、それが自分の困りごとを解決してくれるかどうかわからなければ、ブースに立ち寄ってもらえる可能性は下がってしまいます。

 

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また、メッセージの打ち出し方について考えてほしいのは、「あなたたちが言いたいことは、来場者が聞きたいことですか?」ということです。つまり、ニーズ起点の打ち出しをしているかどうかです。仮にニーズ起点であったとしても「そのメッセージは、来場者が聞きたいことに沿った表現になっていますか?」ということを問いかけてみてください。

 

 

関西機械要素技術展の数字その③ キャッチコピー頻出ワードランキング

 

展示会場でいつも思うことがあります。似たようなキャッチコピーが多い!

と、前々から思っていたので、この機会にカウントしてみました。

 

機械要素技術展で多い単語。設計製造ソリューション展で多い単語・・・という傾向ははありますが、ある程度分類わけすると3つの表現方法がキャッチコピーとして突出していました。

 

第1位・・・短納期、小ロット、低コスト等のQCD系ありがちワード

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生産財やOEMを中心に活動している企業にとっては、このワードが自社の特徴である!というパターンが多いようですね。このあたりのワードについて触れている企業数が圧倒的でした。

 

さて、ランキング形式で1位とかいう表現をしてしまったので誤解があるといけないのですが、この高ランクのワードを使っているということは、まったくもって良いことではありません自分たちが「差別化ポイントだ」と思って表現したことが、あちらにもこちらにもある、つまり差別化ポイントになっていないということです。

 

どこを見ても小ロット・短納期・低コストを謳っているブースばかり。さて、それぞれのブースの違いはいったい何なのでしょうか。

 

ペルソナ起点で考えてみましょう。小ロット・短納期・低コストを謳う仕入先は世の中にたくさんあるわけです。それこそネットで調べれば自分の探している商材について小ロット・短納期・低コスト対応している会社もカンタンに見つけられるでしょう。

 

にもかかわらず、ペルソナは不満を抱えている、ペルソナは悩みを抱えている、ペルソナは痛みを抱えている、その原因はいったいなぜ??、と掘り下げていくと、この「小ロット・短納期・低コスト」というワードも表現の仕方がまったく変わってくるでしょう。

 

実は1件だけ、このありがち系ワードを活用しながらも非常にうまくまとめたコピーを打ち出している会社のブースがありました。1小間の小さなブースなのにそのコピーのおかげなのか、来場者がひっきりなしに来訪していたように見受けられました。

 

小ロット・短納期・低コストが当たり前のように謳われる現在でそれでもペルソナが抱えている困りごとに対して、自社のどんな状況・状態・サービスがその困りごとを解決するのか。。。具体的にどんなモノだったかは流石にこの場では表現避けますが、いやお見事。ヒントとしては、数字を使ったうえでペルソナの困りごとが解決されるイメージを与えた。さらに、その数的根拠が誰が見ても納得いくものだった。というものです。

 

 

第2位・・・革新、革命、変革、というレボリューション系ワード

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そこでもここでも革命が起こっている、これはもう革命の大安売りである、これだけ革命が起こるとはどれだけ政情不安なのか、某宇宙海賊ゴー☆ジャス氏も驚愕のレボリューションっぷりです。

 

言葉のチョイスとして重要なのは、その言葉が持っているイメージと実態が一致しているかどうかです。革新・革命という言葉は、それこそ事業のあり方が変わってしまうぐらいの影響力を持つモノに対して使うワードでしょう。その商材は、間違いなく業界や、もっと広い意味で社会に対して強いインパクトを巻き起こすような商品でしょうか?

 

かっこよく見せたい、よく思われたい、という気持ちはわかりますが、実態と乖離したワードは意識に染み込んでこないリスクがあります。それこそ、革命が起きるぐらいのレベルの商材であれば展示会でPRしなくても、業界内でそれなりにニュースになっているはずです、きっと。

 

 

第3位タイ・・・「一気通貫」などのワンストップ系ワードと「ソリューション」

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どうも、取りあえず「ソリューション」と言っておけばいいやという空気を感じます。しかし、当然ながらこのワードでは何がどう解決するのかは分かりません。なぜペルソナの問題が解決するのかがわかりません。

 

いやいや、自社の製品やサービスが複雑だから適切に表現できないんですよ、一つにメッセージを絞ると製品やサービスの一側面しか表現できないんですよ、と思うかもしれませんがそれはペルソナの方向を向いていない発想です。

 

困りごとの解決方法を探している来場者に対して、〇〇のソリューションですというキャッチコピーは、質問に対する回答になっていないのです。来場者は、常に自分の困りごとを質問してきていると仮定して考えてみてください。

 

「ソリューション」というワードは複雑なビジネスモデルやスキーム、商材を一言で表現できてしまうので、発信側からすると使い勝手のよいキーワードです。しかし、ソリューションと表現したところで間違ってはいないだけで何も伝わってはいないのです。安易な「ソリューション」という表現はキャッチコピーとしての役割や意味を果たさない危険があるので要注意です。

 

一度、脱「ソリューション」表現にチャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。ペルソナを掘り下げていくことはもちろん、自社のビジネスモデルを因数分解してみると、何がペルソナにとって最も喜ばしいモノで、何を理解してもらうことが一番話が早いのかというポイントに気付きます。

 

ワンストップ、一気通貫も同様。なぜ、他のワンストップサービスを提供している会社ではなくあなたの会社のサービスを採用せねばならないのか。ペルソナがあなたの会社と他社を比較したときに、なぜあなたの会社を選ぶのか。そこで導き出される表現はこれらのワードとは違った表現になるはずです。

 

 

他社ブースとキャッチコピーが似通ることの弊害

 

もう既に触れていますが、他社ブースとキャッチコピーが似通るということは、来場者にとって最初の接点になるべき「キャッチコピー」の段階で他社との差別化が出来ていないということです。もったいない、とにかくもったいない。せっかく高い費用を支払って展示会に出展しているのに、ああもったいない。

 

今回ランキングで挙げたモノ以外にも、よく使われているワードがいくつかありました。そこも含めたうえで展示会ブースのキャッチコピーづくりについてどう考えていけば良いコピーになるのか、レポートをまとめていますのでご覧ください。

 

www.tenjikaibooth.net

 

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