展示会の強化書

展示会ブースの企画・装飾・デザイン・運営など展示会にまつわるプロセスのノウハウ提供ナンバーワン!展示会の狙いを強化する「強化書」です。

来場者は忙しいので、あなたのブースに見向きもしない(数字から紐解く、来場者と出会う難しさ)

スポンサーリンク



心の底からあなたの会社が出展している製品を求めてやまない来場者(お客さん)と展示会のブースで出会えていますか??展示会に出展する目的は、まさにそんな出会いの場をつくるためですよね。

 

展示会に出展すれば、自分たちの製品・サービスを求めている来場者と出会えるんではなかろうか。だって、例年〇万人を集客するうえに、〇〇の分野に特化した企業がたくさん集まってくる展示会なんだから。ちょっとブースの見通しが悪い場所だけど、なんとかなるんじゃないか・・・という見通しは根拠のないものだと言わざるを得ません。

 

 

数字から見えてくる、来場者との出会いをつくる難しさ

 

数字で紐解くとわかりやすいので、一例を挙げてみましょう。日本最大級の工作機械の見本市であるJIMTOFという展示会があります。展示会業界に携わる方なら言わずと知れた日本最大級の展示会の一つ。

f:id:tenjikaibooth:20190122114944p:plain

JIMTOFはホームページで各回の来場者数などの報告レポートをアップしています。そのなかに、よくよく見てみると無視できない数字と、数字から想定できる現実が見えてきます。それは「見学時間」、実に半数以上の国内来場者は、東京ビッグサイトに留まっている時間が半日以内なのです。

 

半日以内って、どういうことなのでしょうか?

JIMTOFは東京ビッグサイト全館を使っています。東1~8ホール、西1~4ホールに加え、西ホールのアトリウムも使うという徹底ぶり。JIMTOFの開催時間は9:00~17:00、1日にすると8時間です。

 

仮に来場者の「半日程度」という人の行動を、午前中は会社で過ごし、昼食を採ったのち午後から展示会に来場、という人だと考えると、滞在時間は13:00~17:00の4時間ということになります。

 

4時間で東京ビッグサイトの全ホールまわろうとすると、1ホールにかけられる時間は約20分です。もちろん、ホールごとにある程度分野がわかれていますので全ホールまわるなんて人はそうそういないでしょう。これが半分のホールをまわると仮定すると、1ホールにかけられる時間は40分ですね。

 

各ホールごとの出展者数はかなり異なるので一概に述べてしまうのはやや乱暴ですが、考えやすくするために平均すると1ホールあたりの出展者数は約50社です。1つのホールで50社いるけど、来場者が滞在できる時間は40分。1つのブースで簡単に説明を聞いても5~10分になるうえに、そのホール内の移動時間も含みます。

 

f:id:tenjikaibooth:20190122115855p:plain

当然ですが、来場者は事前に「見たいブース」に目星をつけています訪問リストとしてリスト化しておいて、会場で配布される小間位置図でチェックするというパターンが多いでしょう。つまり、各ホール50社横並びの勝負ではなく、既に来場者がまわりたいと考えているブースの枠で押さえられた時間から残った滞在時間のなかで、来場者の目に留まらないと、ブースには足を踏み入れてくれないのです。

 

どうやって、来場者の目に留まるブースをつくればよいのか

見せ方(キャチコピーやサインの作り方など)のコツについては追々触れていきますが、ブースを構成する思想がどれだけ「来場者目線」であるか、ということに尽きます。しかし、「来場者目線」と簡単に言うが難しい、というところも現実でしょう。

f:id:tenjikaibooth:20190122115625p:plain

 

既に述べたとおり、来場者は忙しい!、そして時間がない・・・

そんな状況では、「自分に関係あるかもしれない」レベルのブースでは、「関係あるかもしれないけど見ている時間は無いな」という思考になります。あるいは、「自分に関係ある」というレベルのブースでもまだ足りません、「関係あるけど今日は見てる時間ないや、社名だけ覚えとこう」ぐらいの認識になり、そして展示会が終わるとたくさんまわった、来場者にとってもっと大事なブースの情報に追いやられ、記憶の彼方に消えてしまうのです。

 

しかし、あなたのブースが来場者にとって「自分の困りごと(痛み)を解決してくれるブースだ」ということがわかれば、予定を変えてでも、時間が無くても、ブースに立ち寄ってくれる可能性は飛躍的に向上するでしょう。

 

展示会は超絶一期一会

例えばテレビCMや電車の中吊り広告のように、生活のなかで何度も接点をつくり徐々にイメージを植え付けていく。そんなことが展示会にはできません。

 

f:id:tenjikaibooth:20190122115839p:plain
来場者は時間がない、この事実に基づくと、

  • 来場者は同じ通路を何度も通らない。
  • わざわざ会場内全部の通路を歩いたりしない。
  • ブース前はほんのわずかな時間で通過してしまう。
  • そして、来場者それぞれにアプローチできるチャンスは1回コッキリ。

 

居合切りに挑むような心持ちになりそうですが、あながち間違っていないでしょう。来場者の困りごと(痛み)に徹底的に寄り添って、その困りごとの解決方法を端的に発信する。その重要性さえわかれば、次は方法論(具体的な空間への落とし込み方)になるのです。


今までのブースづくりの方法を振り返ってみてください。もしかしたら、まったくこの考え方と合致しない進め方をしいていたかもしれませんね。もしかしたら、キャッチコピーの言葉のチョイスを間違ったがために、あなたの出展する製品を本当は求めてやまなかったであろう来場者を逃していた可能性もあります。それだけ、「いかにして出会うか」が展示会のブースづくりでは重要になるのです。

 

しかし逆に考えると、それは「正しい出会いに繋がるブース」を作ることができれば、今までとは飛躍的に結果が変わる可能性がある、ということです。

 

展示会の企画シートでは、来場者の困りごと(痛み)を真剣に考えることで、ブースにどう落とし込めばよいのかという示唆が得られるものとなることを目指しました。こちらも参考にしてみてください。

 

f:id:tenjikaibooth:20190509005449p:plain

f:id:tenjikaibooth:20190318231529p:plain

プライバシーポリシー・利用規約・免責事項

Copyright © 2018 展示会の強化書 All rights reserved.